ウェビナーのアンケートで何を聞くべき?項目と作り方を徹底解説!

公開: 2025年04月17日
更新: 2025年04月17日
ウェビナー アンケート サムネ

ウェビナーを開催した後、参加者の反応を把握するためにはアンケートが欠かせません。しかし、どの項目を設定すべきかなぜそれが重要なのか、迷ってしまうことはありませんか?

この記事では、アンケート作成に必要な項目と、なぜその項目が必要なのかについて、詳しく解説します。

また、アンケート作成後の実施方法にも触れていますので、「これからウェビナーのアンケートを作る」「既存のアンケートを見直したい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

ウェビナーでアンケートを実施する目的

まず、前提としてウェビナーでアンケートを実施する目的に関して説明をします。ウェビナーでアンケートを実施する主な目的としては、以下の4つが挙げられます。

1. 参加者の満足度の計測
2. 自社商品やサービスへの関心度合いの計測
3. ウェビナーテーマやクオリティの妥当性確認
4. 次回テーマの検討

これらの目的を念頭においてアンケートを実施することで、ウェビナーの内容を改善するだけでなく、ウェビナー後のアプローチも含めて、施策全体のデザインを最適化することが可能になります。

アンケートでとるべき項目

ウェビナーアンケートの基本項目ウェビナー後のアンケートでは、以下の項目を取ることが重要です。

 

社名

参加者の社名を取得することで、どの企業から参加しているかを把握できます。既にウェビナー以外で接点を持っている場合もありますので、今後のアプローチをより効果的に行うための情報を得られます。

担当者名

IS(インサイドセールス)チームが架電を行う場合に、必要になります。具体的には架電の際に「〇〇様、ウェビナーへの参加ありがとうございました」といったアプローチが有効です。また、特定の部署をターゲットにしているウェビナーの場合は、担当者名だけでなく部署名を取得することもあります。これにより、ターゲット層に対するアプローチがより精度高く行えるようになります。

メールアドレス・電話番号

ウェビナー後にアンケートを通じてメールアドレスや電話番号を取得することは、参加者との今後の連絡を円滑にするために重要です。特に、ウェビナーに参加した後のフォローアップや、サービス資料の送付、個別の質問対応を行う際に必要不可欠な情報となります。メールアドレスを取得することで、ウェビナーの録画リンクや次回のイベント案内を送ることができ、参加者との関係を深めるために活用できます。また、電話番号を取得することで、IS(インサイドセールス)チームが架電を行うことが可能になります。ただし、個人情報の取り扱いには十分な配慮が必要なので、プライバシーポリシーの確認をしっかり行い、安心して情報を提供してもらえるようにしましょう。

参加目的

ウェビナー アンケート001
参加者がウェビナーに参加した理由を確認することで、次回のウェビナー内容の調整が可能になります。選択式で以下のような項目を入れると良いでしょう。

<選択肢の例>
・テーマに興味があったため
登壇者に興味があったため
サービスに興味があったため
情報収集のため
その他

満足率

ウェビナー アンケート002
ウェビナーのクオリティやテーマが参加者にどれだけマッチしていたかを評価するため、満足度を測ることが不可欠です。一般的に、「本ウェビナーの満足度をお教えください」といった設問を設け、5段階で以下のように評価をしてもらいます。

<選択肢の例>
・とても満足した
満足した
普通
やや不満
不満

満足度を把握することで、ウェビナーの改善点を見つけ、次回に活かすことができます。

ウェビナー認知の経路

ウェビナー アンケート003
ウェビナーをどのチャネルで知ったかを確認することで、どの集客チャネルが最も効果的であるかを把握できます。「本セミナーを知ったきっかけをお教えください」といった設問を設けて、自社が行っている集客手段を網羅的に選択肢に入れると良いでしょう。

<選択肢の例>
メール
SNS(Facebook, Twitter, LinkedInなど)
ウェブサイト
他のウェビナーやイベント
口コミ
営業からの紹介
その他(テキスト入力)

このデータを基に、効果的な集客チャネルへの投資を増やす際の参考にすることもできます。

商品・サービスへの関心度

ウェビナー アンケート004
自社の商品やサービスに対する関心度を測るために、「当社のサービスへの現時点での関心度をお教えください」といった設問を設け、以下のような選択肢を用意すると良いでしょう。

<選択肢の例>
商品・サービスのオンライン説明を希望する
メールでのサービス資料の送付を希望する
まだ情報収集の段階なのでアプローチは不要
商談中
すでに導入済み

自社の商品やサービスに興味を持っている見込み客には、優先的にアプローチを行うことが重要です。また、関心のない顧客に対して一律にアプローチをかけると、逆効果になることもあるため、セールスチームとも連携を忘れないようにしましょう。

今後のテーマに関する要望

ウェビナー アンケート005
参加者がどのようなテーマを望んでいるのかを確認することは、今後のウェビナー内容を決めるうえで非常に重要です。例えば「今後は、どのようなセミナーを希望しますか?」という設問を設け、以下のように複数の選択肢を用意して、参加者が興味のあるテーマを探ると良いでしょう。

<選択肢の例>
「実際の導入企業が登壇するウェビナー」
「スタッフが詳しく製品機能をご紹介するウェビナー」
「業界に特化した活用方法をご紹介するウェビナー」
「少人数制の個別相談会」

また、選択式ではなく、自由記述形式で「今後話してほしいテーマ」を記入してもらうという方法もあります。顧客の意見を反映させることで、次回のウェビナーがさらに参加者のニーズに合ったものになります。

今後のウェビナーへの参加意向

ウェビナー アンケート006
「今後、当社のウェビナーへの意向をお教えください」といった設問を設け、今後のウェビナーに参加する意向を尋ねることも大切です。この設問を設ける際には、次回のウェビナーのテーマを伝えておくと、参加意向を高める効果があります。そのために、先々のウェビナーのテーマについてあらかじめ決めておくようにしましょう。

<選択肢の例>
ぜひ参加したい
テーマや登壇者に興味があれば参加したい
分からない
その他

その他

アンケートに以下のような項目を追加することで、より詳細な情報を得ることができます。ただし、長くなりすぎないように注意しましょう。

・今回のウェビナーで参考になった部分をお教えください。(自由回答)
・満足(不満)の理由をお教えください。(自由回答)
・サービス導入の際の、あなたの立ち位置をお教えください。(選択肢:決済する立場・提案する立場・ツール使用する立場)

アンケート作成の6つのステップ

ウェビナーアンケートを作成するための6つのステップアンケートを作成する際は、以下のステップを踏むことが重要です。

目的の整理

アンケートを作成する前に、実施目的を明確にしましょう。冒頭で挙げた「参加者の満足度を計測する」「自社商品やサービスへの関心度を測る」「ウェビナーテーマやクオリティの妥当性の確認」「次回テーマの検討」が基本となります。

しかし、アンケートが長くなりすぎると回答率が低下するため、目的を絞ったり、一部を任意回答したりすることも検討しましょう。

作成ツールの検討

アンケート作成ツールを選定します。Googleフォームは、無料で高品質なアンケートを作成でき、多くのウェビナー運営で活用されています。また、ウェビナー配信ツールの中には、アンケート作成機能が付いているものもあり、そのようなツールを活用する方法もあります。

プライバシーポリシーの確認

アンケートを通じて個人情報を収集する場合は、プライバシーポリシーをアンケートフォームに必ず記載しましょう。自社で既にプライバシーポリシーがある場合は、法務部門などと連携してアンケートフォームに反映させることが大切です。

項目の決定

アンケート項目を決定します。多すぎると回答率が低くなるため、必要な情報だけを絞って設定しましょう。この際に、必須回答なのか、任意回答なのかも併せて検討しましょう。

案内方法の決定

アンケートの案内方法を決定します。以下の4つのタイミングで案内を行うのが一般的です。

・ウェビナー中にチャットで送る
終了間際にも再度チャットで送る
ウェビナー終了後にブラウザにアンケートが表示される設定にする
お礼メールと一緒に回答をお願いする

また、アンケートを依頼する際にはインセンティブ(特典など)を提供することで、回答率が向上します。具体的なインセンティブとしては、ウェビナーで説明に使った資料をアンケート回答の特典としてプレゼントするといったものがあります。

テスト回答

アンケートが完成したら必ずテスト回答を行い、正しく機能しているかを確認しましょう。テストを行うことで、回答できない部分や不具合が見つかることがあります。

ウェビナーのアンケートを作成できるツール

以下のツールを使って、ウェビナーアンケートを作成することができます。

Zoomウェビナーのアンケート

Zoomウェビナーには、アンケート作成機能が備わっており、基本的な質問(単一選択、複数選択、記述式)を設定できます。ただし、アンケート画面のデザイン変更や条件分岐、テンプレート保存、回答期限設定などはできませんので、注意が必要です。

Googleフォーム

Googleフォームは、無料で高機能なアンケートが作成できるツールです。単一選択や複数選択、自由記述の質問が可能で、条件分岐や添付ファイルの収集など便利な機能も充実しています。また、収集したデータを自動でグラフとして視覚化することができ、スプレッドシートへの書き出しも簡単にできるので、データ分析にも役立ちます。

ネクプロ

ネクプロは、ウェビナー、動画配信、イベント管理が一つのプラットフォームで完結するツールです。アンケート作成も簡単に行うことができ、申込時・配信前・配信後のアンケートを作成できます。単一選択、複数選択、テキストなど多様な回答形式を選べます。

ウェビナーアンケートを最適化し高品質なウェビナー運営を

ウェビナー後のアンケートは、参加者の満足度や関心度を把握するための重要な手段です。適切な項目を選定し、効果的なツールを活用することで、次回のウェビナーを参加者のニーズにより適したものにすることができます。また、アンケートから得た情報をもとに、自社のサービスやウェビナー内容を改善することで、より多くの参加者の関心を引き、次回のウェビナーの成功につなげることができます。

継続的なコンテンツマーケティング施策を打つなら!
月ごとに施策を変えられ、分析・改善のサイクルを築くなら
キャスターの新プランがおすすめ

株式会社キャスターの「CASTER BIZ sales marketing」は、セールスからマーケティングまで幅広い支援実績があり、企画から依頼したい方におすすめです。さらに、「コンテンツマーケティング支援プラン」では、専属チームを編成し、高いクオリティのコンテンツを提供。そこから分析を行い、改善の打ち手などの提案を行いながら、コンテンツマーケティング施策を成功に導きます。ぜひご相談ください。